統一地方選2019

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4市村で無投票の公算 県内8首長選の展望

2019年3月21日

 統一地方選の後半戦に位置づけられる県内八つの市町村長選は、四月二十一日の投開票まで一カ月。それぞれ選挙戦の構図は固まりつつあり、半数の四市村で無投票の可能性が高まっている。各地の情勢を紹介する。

 【瑞穂市長選】

 現職の棚橋敏明(69)と、新人で元市福祉部長の森和之(60)による一騎打ちとなりそう。

 棚橋は、四年前の前回選では当時の現職をわずか二百九十一票差で破って初当選した。二期目を目指し、昨年八月には出馬を表明。自民系市議の支援を受け、JR穂積駅圏域拠点化構想や福祉、下水道事業の推進を掲げる。

 森は昨年三月、出馬を念頭に市を早期退職。「健幸都市みずほ」を掲げ、知名度アップを図ってきた。県議選に無所属新人で出馬する予定の市議と足並みをそろえて活動。巣南地区を地盤としてきた前市長も支援している。

 【多治見市長選】

 四選を目指す現職の古川雅典(66)以外に出馬の動きはなく、三回連続の無投票となる公算が大きくなっている。古川は連合岐阜をはじめ、建設業界や陶磁器業界など各種団体の推薦を受ける。

 【土岐市長選】

 新人で、現市政を実質的に引き継ぐとみられる元副市長の加藤淳司(62)以外に出馬の動きはなく、無投票となる可能性が高まっている。加藤は自民県支部連合会をはじめ、陶磁器工業協同組合や管工事組合などの推薦を受ける。

 【山県市長選】

 現職の林宏優(67)が昨年十二月、三選を目指して出馬する意向を表明。現時点で他に立候補の動きはなく、前回に続いて無投票となる可能性が高まっている。二〇一九年度末までに開通予定の東海環状自動車道高富インターチェンジ(仮称)などを活用した、まちづくりが問われている。

 【垂井町長選】

 五選を目指す現職の中川満也(63)に、新人で前町総務課長の早野博文(61)が挑む構図となりそう。中川は人口減少対策や企業誘致の推進を訴える。早野は現場を重視した町民目線の町政を主張する。

 【安八町長選】

 三選を目指す現職の堀正(63)と、現町政を批判する新人の川畑泰治(45)による一騎打ちとなる見通しが強まっている。堀は「やり残したことが多い」として、町政の継続を強調。川畑は「住民と対話しクリーンな町にする」と刷新を訴える。

 【坂祝町長選】

 四選を目指す現職の南山宗之(63)に、新人で元町職員の町議柴山佳也(63)が挑む選挙戦となりそう。南山がわずか二十八票差で別の新人に競り勝った前回と同様、現町政への評価が争点となりそうだ。

 【白川村長選】

 三選を目指す現職の成原茂(65)の他に、目立った出馬の動きはない。前回に続いて無投票となる可能性が高まっている。成原は企業誘致や子育て支援、福祉サービスの充実など二期八年の実績をアピールする。

  (敬称略)

(統一選取材班)

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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