<県議選情勢分析> (上)岐阜地区
2019年3月15日
◇岐阜市(定数九)
玉田和浩 75 自現<7>
長屋光征 39 自現<2>
広瀬修 48 自現<1>
若井敦子 47 自現<1>
渡辺嘉山 61 立現<5>
太田維久 50 国現<3>
水野吉近 55 公現<2>
澄川寿之 39 公現<1>
中川裕子 38 共現<1>
土田正光 74 無新
平野恭子 44 無新
県内最多の定数九を、現職九人と新人二人で争う少数激戦が見込まれる。
自民は現職四人を擁立する。ベテラン玉田は市東部を地盤とし、二日にいち早く事務所開きをして態勢を整えた。長屋は地元の市北部を中心に、地盤固めを図る。再選を目指す広瀬は、旧柳津町をはじめとする市南部で支持が厚い。若井は元空手選手の経歴に加え、党唯一の女性県議として支持を集める。
立憲民主の渡辺は、県議選で唯一の党公認候補。連合岐阜の推薦を受け、立民支持層への浸透を図る。
国民民主の太田も、推薦を受ける連合岐阜の労組票を土台に、前回の最下位当選から上積みを目指す。
公明は党県代表の水野と、二期目を狙う澄川を公認した。支持母体の創価学会の支援を受け、二議席の死守を目標とする。
共産の中川は初出馬でトップ当選を果たした前回に続き、党の組織力を生かして支持拡大を狙う。
無所属では、新人の平野が元県議の父親から継いだ市北西部の地盤固めを図る。新人の土田は囲碁棋士として一定の知名度がある。
◇羽島市(定数一)
山田優 57 無現<2>
藤本恵司 57 無新
二人の自民系候補が、いずれも無所属で争う分裂選挙になる見通し。三期目を狙う山田は現職の強みを生かし、小まめに県政報告会を開いて実績を強調する。自民羽島市支部の推薦を受ける藤本は、市長や自民系市議の支援を受け、組織票も固める。
◇各務原市(定数三)
松岡正人 55 自現<3>
平野祐也 34 自新
伊藤正博 68 国現<5>
自民は現職の松岡と、引退するベテランに代わる新人平野が出馬。国民は県連代表の現職伊藤が立つ。三人の他に動きはなく、前回に続いて無投票の見通し。
◇山県市(定数一)
恩田佳幸 36 無現<1>=自
自民の推薦を受ける無所属現職の恩田の他に、出馬の動きはない。無投票の公算が大きくなっている。
◇瑞穂市(定数一)
篠田徹 58 自現<3>
森治久 58 無新
現職の篠田と、新人で市議の森が出馬を表明。同じ顔ぶれとなった前回選と同様に、激戦が見込まれる。四期目を目指す篠田は自民系市議の支持を受け、市内全域で県政報告会やあいさつ回りを続ける。森は市長選の新人候補と足並みをそろえ、前市長と共に牛牧地区を基盤に支持拡大を図っている。
◇本巣市(定数一)
松村多美夫 68 無現<4>
高橋勇樹 32 無新
自民系の現職と新人が、いずれも無所属で争う分裂選挙となりそう。続投を狙う松村は、現職の強みを生かして後援会や企業の支持固めを図る。対抗する市議らの支持を受ける市議の高橋は、市内全域で街頭演説をこなす。
◇羽島郡(定数一)
田中勝士 53 自現<3>
自民の田中の他に立候補の動きはなく、三回連続で無投票となる可能性が高まっている。
◇
統一地方選の前半戦と位置づけられる県議選の告示まで二週間。立候補予定者の顔ぶれは出そろいつつあり、選挙戦に向けた準備が本格化する。全二十六選挙区の情勢を三回に分けて紹介する。
【注】立候補予定者の並びは(1)公認政党の衆院勢力(2)現職、元職、新人(3)当選回数(4)五十音−の順。政党などの表記は自=自民、立=立民、国=国民、公=公明、共=共産、維=維新、由=自由、希=希望、社=社民、無=無所属。<>内の数字は当選回数。当選回数の後の政党は推薦・支持の政党。敬称略。年齢は投票日基準。