県議会 30、40代増加 当選者分析 全議席の27・5%
2019年4月9日
七日に投開票された平成最後の県議選は、自民が改選前の三十議席から二議席上積みして全議席の八割を占め、一強状態がさらに進んだ。一方で新人十一人が当選し、三十代、四十代の当選者が前回より四人多い十一人になるなど、世代交代も印象づける結果となった。
各年代の当選議員数は、三十代五人(前回比二人増)、四十代六人(二人増)、五十代九人(四人減)、六十代十五人(一人減)、七十代五人(一人増)。前回と変わらず六十代が最多だったものの、三十、四十代が全議席の27・5%を占めた。
最年少は初当選を果たした大門良輔さん(滑川市)と、三選を果たした平木柳太郎さん(富山市第1)の三十四歳だった。最年長は無投票で現職最多の九選を決めた菅沢裕明さん(氷見市)の七十七歳。(酒井翔平)
自民、7割超獲得 党派別得票
九選挙区で選挙戦となった県議選の党派別得票数は、自民が計二十四万二千二百十七票を獲得した。県全体の得票率で70・6%を占め、前回よりも3・29ポイント増加した。
自民は候補者三十三人中、十一人が一万票以上を集めた。最高得票数は三選を果たした永森直人さん(射水市)の一万三千九百六十票で、四選の武田慎一さん(南砺市)が一万三千六百四十八票で次いだ。
下新川郡選挙区の町別得票では六選を決めた上田英俊さんは、朝日町では三百七票にとどまったが、地元の入善町で九千七十一票を獲得。八選の鹿熊正一さんは地盤の朝日町で五千二百四十六票、入善町でも千六百九十五票を得た。
ほかの党派は無所属が13・27%(前回比4・26ポイント増)、共産が6・19%(0・69ポイント減)、社民が5・58%(1・95ポイント減)、公明が3・41%(0・87ポイント減)。前回は候補者を擁立しなかった維新は0・95%だった。(酒井翔平)