県議会二月定例会が十三日、閉会した。県議選（二十九日告示、四月七日投開票）に向け、再選を目指す現職は選挙モードに入った。

　全議案の採決後、今期限りでの引退を表明している高野行雄議長があいさつし、「厳しいときにこそ県議が県民に希望を与えるのが使命。弱い立場の人に手を差し伸べるのが政治の命だ」と呼び掛けた。選挙に臨む現職には「再び県民の信託を受け、議場で相まみえることを願っている」と話した。

　不出馬を表明した四方正治（自民）、山辺美嗣（同）、藤田良久（同）、島村進（社民・無所属）、海老克昌（無所属の会）各議員も引退のあいさつをした。定例会が終了すると「頑張ろう」と声を掛けたり、握手を交わしたりする姿もあった。

　最終日は、五千五百四十八億円の二〇一九年度一般会計予算案や、議員提出された中山間地域の振興を目指す条例案など八十議案を可決。沖縄県名護市辺野古における米軍新基地建設の中止を求めるなど意見書二件を否決した。　（酒井翔平）