松崎町議選受け町長「ほっとした」
2019年4月23日
不信任決議を受けた長嶋精一町長が議会を解散し行われた松崎町議選(定数八)は、町長派が六議席を獲得、大勢を占めた。反町長派は不信任決議案の再提出断念に追い込まれた。長嶋町長は「ほっとしている。議会としっかり話し合える関係をつくり、町政を前向きに進めたい」と話した。
町議選は前職八人、元職一人、新人三人の計十二人が出馬、町長派と反町長派が六対六で争った。議会構成は解散前、反町長派六人、町長派二人だったが、町長派六人、反町長派二人に逆転した。
「残念だ。まさかこんな結果になるとは…」。不信任決議案に賛成し、三選した土屋清武さんは二十二日の当選証書授与後、落胆の表情を見せた。不信任決議案の再提出は「通りそうにないので出さない」と否定。「これからも是々非々でやりたい」と言葉を絞り出すのがやっとだった。
一方、長嶋町長は会見し、「聞く耳を持たず、独断専行のイメージをつくった」と反町長派を指弾。「町民は議員の活動をよく見ている」と選挙戦を振り返り、「コミュニケーションが足りなかったが、聞く耳を持つ人が多数出たので、しっかり話し合うつもり」と強調した。
(佐久間博康)