松崎町議選 町長派が圧勝
2019年4月22日
不信任決議を受けた長嶋精一町長(68)が議会を解散した松崎町議選(定数八)は二十一日、町長派六人と反町長派六人が激しい選挙を繰り広げたが、町長派が六議席を占める圧勝になった。六人とも前職の反町長派は四人が落選、二議席に大きく減らした。町長の失職を目指す不信任決議案の再提出を目指していたが、極めて厳しくなった。
不信任決議案は「町長の町政運営が独善的」として三月に可決された。これに対し長嶋町長は選挙中、自派の新人候補らを積極的に応援。街頭演説で「反対ありきの町議は入れ替えが大事」などと有権者に訴えた。町長派は、決議案に反対した前職二人と、新たに擁立した新人三、元職一の全員が当選。議会内の構図が逆転し、現町政の継続が確実になった。一方、反町長派で当選した前職の一人は取材に「今回の選挙は町長の動きが露骨だった。今後のことは分からない」と声を落とした。
(中谷秀樹)