初島で繰り上げ投票
2019年4月21日
繰り上げ投票で一票を投じる有権者=熱海市の初島で |
県内唯一の有人島の熱海市初島で二十日、熱海市議選の繰り上げ投票があり、期日前投票などを含む九十四人が一票を投じた。当日有権者数は百六十人。投票率は58・75%で、前回を10・24ポイント下回った。
初島は市の沖合十キロに浮かぶ。熱海港と結ぶ定期船が悪天候で欠航した場合、開票日に投票箱を回収できない恐れがあるため、一日早く投票を実施している。
投票は初島漁業総合会館で午前七時に始まり、午後四時に締め切った。投票を棄権したことがないという、島で生まれ育った漁業者の男性(27)は「島も同じ熱海市なのに格差を感じることがある。防災や人口減少など島が抱える課題に力を入れてくれる人に一票を入れた」と話した。
回収した投票箱は夕方の定期船で市選管に運び込み、二十一日の開票時まで保管する。
(中谷秀樹)