20人が立候補 湖西市議選告示
2019年4月16日
湖西市議選は定数一八に現職十四人、新人六人の計二十人が立候補した。党派別では、立民と公明、共産が一人ずつで、無所属は十七人。女性は四人だった。年齢別では七十代が七人、六十代が十一人、五十代と四十代がそれぞれ一人。元市長の立民新人三上元氏(74)が議会改革を公約に挙げて出馬した。
少子高齢化対策や子育て支援、防災対策などの施策を、どこまで具体的に有権者にアピールできるのかなどが注目される。十三日現在の市内の選挙人名簿登録者数は四万八千人。
◆若い世代意識し街頭演説
十四日に告示された湖西市議選(定数一八)には現職十四人と新人六人の計二十人が立候補し、選挙戦が始まった。前回の投票率は61・74%と過去最低。今回は幅広い世代で市民の関心を集めることができるか。
第一声や街頭演説で、若い世代を意識した候補者が目立った。四十代新人男性は「市議の平均年齢の高さは全国トップクラス。子育てしながら働き、介護の心配もしないといけない私たち現役世代の声は議会に届いているか、不安でいっぱい」と訴えた。支援者の女性(65)は「若い人は行動力があり、発想も柔軟。議会に新しい風を吹かせてくれそう」と期待した。
「住んで子育てをしたい、お年寄りになっても住み続けたい、と思えるまちにしていきましょう」と力説したのは現職女性候補。現職男性候補の一人は「生産年齢人口の減少など、市の課題解決に必要なのは人材育成と教育。教育を基本とした持続可能なまちづくりを目指したい」と有権者に語り掛けた。別の候補も「未来の子どもたちに今の市債のツケを払わせるわけにはいかない。まちぐるみで将来を考えないといけない」と力を込めた。
十四日、同市新居町で開かれた緑花フェアで有権者に聞くと、小学生と幼稚園児三人を育てる同市鷲津の主婦(35)は「選挙は行きます。真に市民のことを考えてくれる人なら誰でもいい」。三歳の次女を連れた男性(40)は「選挙は年配の声が優先されがちだけど、この子たちにとって良いまちにしてもらいたい」と話した。
(片山さゆみ、野村由美子)