富士宮市長 須藤氏3選
2019年4月15日
◆28年ぶり無投票
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富士宮市長選は、須藤氏が三選した。同市長選の無投票は一九九一年以来二十八年ぶりで、戦後の四七年に初の市長選が行われて以降、四度目となる。
二〇一七年末に開館した県富士山世界遺産センター(宮町)を訪れる観光客が増加する中、須藤氏は世界遺産の構成資産などを利活用する「富士山の恵みを活(い)かした明るく元気な国際文化都市」をスローガンに街づくりを進めてきた。
出馬表明は昨年十月。直後に連合静岡の推薦を獲得し、年明けには自民、公明の推薦も得て、盤石の態勢を築いてきた。
二期八年の実績に市民から一定の評価があったうえ、後援会組織が市全域できめ細かく活動。他候補の出馬の余地が狭まったことや、「三期で引退」を公言していたことなどが奏功し、無投票での当選に至った。
十四日は一日の遊説を終えて午後五時ごろ、宝町の事務所に到着。陣営幹部が「正式に当選が決まりました」と伝えると、集まった三百人ほどの支援者から拍手がわき起こった。
須藤氏は「皆さんの力で、戦わずして勝つというすばらしい結果をいただいた」とあいさつ。三期目に手掛ける重点課題として、世界遺産センターから富士山本宮浅間大社に至る参道軸の整備を挙げ、「誰にも自慢できる富士宮市の玄関口をつくりたい」と力を込めた。
(前田朋子)
須藤 秀忠(すどう・ひでただ) 72 無現 当選<3>
市長(元)県議・社会福祉法人理事長・市議長・古物商店経営・製造会社員▽静岡大短大▽外神東町 =自公