統一地方選2019

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県内7市議選に171人 21日投開票

2019年4月15日

 統一地方選の後半戦となる一般市長選と市議選が十四日、告示された。静岡県内は、富士宮市長選で無所属現職の須藤秀忠氏(72)=自民、公明推薦=以外に届け出がなく、無投票で三選が決まった。市議選は湖西、沼津、熱海、三島、富士、富士宮、下田の七市で、定数計一五〇に対し、百七十一人(現職百十九人、元職六人、新人四十六人)が立候補を届け出て、選挙戦が始まった。女性候補者は二十六人になった。二十一日に投開票が行われる。

◆湖西 20人の争い

 湖西市議選は定数一八に現職十四人、新人六人の計二十人が立候補した。党派別では、立民と公明、共産が一人ずつで、無所属は十七人。女性は四人だった。元市長の立民新人三上元氏(74)が議会改革を公約に挙げて出馬した。

 六十、七十代が多くを占める市議会で、若返りを狙った議会改革を掲げる候補者はほかにも数人いる。少子高齢化対策や子育て支援、防災対策などの施策を、どこまで具体的に有権者にアピールできるのか、地域や団体の支援を持たない新人候補がどこまで食い込めるのかが注目される。

 十三日現在の市内の選挙人名簿登録者数は四万八千人。

◆富士宮 芝川地区に4人

 定数二二の富士宮市議選には二十四人が立候補。現職十八人と新人六人の戦いで、うち女性は三人。党派別では自民一人、国民一人、公明三人、共産二人、無所属十七人。旧芝川町地区や北部地域の振興策、市立病院の医師確保策、世界遺産・富士山を生かしたまちづくり、富士市など近隣自治体との連携が争点となる。新人三人を含む四人が乱立した芝川地区に注目が集まる。

◆富士 観光や防災議論

 富士市議選は、定数三二に対し現職二十九人、新人四人の計三十三人が立候補、少数激戦が見込まれる。うち女性は六人。党派別では自民三人、公明三人、共産二人、無所属二十五人となっている。

 富士山や港を生かした観光整備やセルロースナノファイバー(CNF)を活用した産業振興、地震や津波といった災害に強いまちづくりなどを巡り論戦が繰り広げられる。

◆沼津 鉄道高架化争う

 沼津市議選は定数二八に対し三十六人が立候補した。内訳は現職十九人、元職二人、新人十五人。党派別では自民四人、公明三人、立民と共産が二人ずつで、無所属が二十五人となっている。

 JR沼津駅周辺の鉄道高架化事業への賛否などが主な争点となる。南北市街地の一体化を掲げて市と県が進める一方で、高額な費用面から反対の声もある。

◆三島 駅南口再開発は

 三島市議選は、定数二二に対して、女性七人を含む二十六人が立候補を届け出た。

 内訳は現職十八人、元職二人、新人六人。党派別では自民一人、立民一人、公明三人、共産二人、無所属十九人。

 各候補者は、JR三島駅南口東街区の再開発事業や産業振興施策などを巡って舌戦を繰り広げている。

◆熱海 30〜90代、幅広く

 熱海市議選は定数一五に対して十八人が立候補した。内訳は現職十四人、新人と元職が二人ずつ。党派別では自民八人、公明二人、共産一人、無所属七人。公明は二人擁立で四年ぶりの二議席獲得を目指す。女性は二人。三十〜九十代の幅広い顔ぶれがそろった。

 各候補は、深刻な少子高齢化や人口流出に対応するための地域活性化、教育福祉、防災の施策について、それぞれの考えを訴えている。

◆下田 現新が7人ずつ

 下田市議選は定数一三に対して十四人が立候補を届け出た。内訳は現職と新人が七人ずつ。党派別では公明一人、共産一人、無所属十二人。女性の立候補者はなかった。現職は在職中に一人が死去して五人が出馬を見送った。新人は移住者や地元の区長経験者など四十〜七十代の多彩な顔触れで少数激戦が見込まれる。空洞化が進む市中心街の活性化策や二〇二一年度に予定する市役所新庁舎移転後のまちづくり構想などが争点になる。

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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