若い世代へ第一声 湖西市議選告示
2019年4月15日
湖西市議選(定数一八)は、十四日に告示され、二十人が立候補した。現職十四人と新人六人が挑む。前回選の投票率は61・74%と過去最低。今回、現職の三人が引退を表明し、一時は無投票もささやかれた。投票日の二十一日までに幅広い世代で市民の関心を集めることができるか、問われることになる。
同市新居町で十四日開かれた春の恒例イベント、緑花フェアの会場で、小学生と幼稚園児三人を育てる同市鷲津の主婦(35)は「今日告示日? 忘れてました」という。市議選について「何で選んでいいか分からない。真に市民のことを考えてくれる人なら誰でもいい」。市内で働く同市新居町の男性(35)も「市政と自分の生活がどう関わるかの実感が湧かず、正直関心はあまりない」と話した。
若い世代への浸透をいかに図るか。第一声から意識する候補者も少なくない。
現職男性候補の一人は「生産年齢人口の減少など、市の課題解決に必要なのは人材育成と教育。教育を基本とした持続可能なまちづくりを目指したい」と力を込めた。
「住んで子育てをしたい、お年寄りになっても住み続けたい、と思えるまちにしていきましょう」と力説したのは現職女性候補。最年少候補の四十代新人男性は、「市議の平均年齢の高さは全国トップクラス。子育てしながら働き、親の介護の心配もしないといけない私たち現役世代の声は議会に届いているのか、不安でいっぱい」と訴えた。支援者の女性(65)は「若い人は行動力があり、発想も柔軟。議会に新しい風を吹かせてくれそう」と期待した。
(片山さゆみ、野村由美子)