県議、市議出馬の神間夫妻 明暗分かれる
2019年4月8日
喜び控えめで浜松市議初当選を報告する神間郁子さん(左)と県議選で落選した神間智博さん=8日午前0時51分、浜松市北区で |
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浜松市北区でともに無所属新人として県議選に出た神間智博さん(51)、市議選に出た神間郁子さん(48)=ともに自民推薦=は、夫婦で明暗が分かれた。二期務めた市議からくら替えして県議を目指した智博さんは落選。これまでは「政治家の妻」だった郁子さんは、三位の得票数で初当選した。
「二期八年、仕事をしてきたつもりだったが、少しおごっていたのかな。不徳の致すところで申し訳ない」と、涙を浮かべて支援者に頭を下げた智博さん。三キロほど離れた郁子さんの事務所に夫婦一緒に移動した後、郁子さんが当確を公表したが、支援者からは「拍手をしてよいものかな」と戸惑いの声が漏れ、だるまに目を入れる儀式もどこか遠慮がちだった。
「笑顔で走って、(有権者の)手を握る。私の手本は夫智博でした」と感謝を述べた郁子さん。「一歩ずつ丁寧に市政に取り組んでいきたい」
それぞれ別の一般企業に勤めていた一九九五年に業務を通じて出会い、交際一年ほどで結婚して今年で二十三年。最高の結果にはならなかったが、妻は夫の足跡を糧に市政の道へ歩を進める。