統一地方選2019

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浜松市長 鈴木氏4選

2019年4月8日

4選を果たし、支援者らと笑顔を見せる鈴木康友氏(中央)=7日午後8時30分、浜松市中区で(川戸賢一撮影)

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 政令市のトップを決める浜松、静岡の両市長選と浜松市の行政区再編の賛否を問う住民投票は七日投票、即日開票された。浜松市長選は無所属現職の鈴木康友氏(61)が、いずれも無所属新人で自民党県連推薦の山本遼太郎氏(32)と共産党推薦の野沢正司氏(69)を破り、四選を果たした。静岡市長選は無所属現職の田辺信宏氏(57)=自民党推薦=が、ともに無所属新人の天野進吾氏(77)と、林克氏(63)=共産党推薦=を下し三選を決めた。

 三つどもえとなった浜松市長選は、三期十二年の実績と行政区再編をはじめとする行財政改革の推進を重点的に訴えた鈴木氏が、地元経済界や百を超える各種団体の推薦を基盤に支持を集め、四選を果たした。

 選挙戦では、人口減に備えて必要な財源を確保し、市民サービスを向上させるために区再編が必要だと一貫して主張。住民投票では三区案(浜北、天竜区を残し、その他を合区)への賛成を呼び掛けた。さらに産業力強化や子育て支援、多文化共生政策を掲げ、無党派層からも支持を得た。

 鈴木氏は当選確実の知らせを受け、「四期目は大変厳しい行政運営が待ち構えている。しかし、信念を曲げずに区の再編を実現し、将来の浜松に向けて盤石な基盤をつくる」と語った。

 山本氏は市役所移転を含む中心市街地活性化を前面に訴え、区再編では三区案反対を主張。若い世代には会員制交流サイト(SNS)で情報を発信した。市議選や県議選の自民候補者とも遊説を重ねて猛追したが、及ばなかった。

 野沢氏は区再編と上水道事業へのコンセッション(公設民営)方式導入反対を柱に訴えたが、出馬表明が二月中旬と出遅れたことも影響し、浸透しなかった。

 当日有権者数は六十四万七千八百一人。投票率は55・75%で、戦後最低だった前回(二〇一五年)を2・19ポイント上回った。鈴木氏は〇七年に当時の現職ら二人を破って初当選。一一年は無投票で再選、一五年は共産推薦の新人を大差で下した。

鈴木康友(すずきやすとも) 61無現<4>

市長・指定都市市長会副会長・三遠南信連携推進会議会長(元)衆院議員・松下政経塾生▽慶大▽中区富塚町

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統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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