統一地方選2019

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静岡市長選 訴え続けた14日間

2019年4月7日

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◆天野 進吾さん 新しい静岡つくる

有権者たちの前で笑顔を見せる天野進吾さん=6日午後6時4分、静岡市葵区で

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 無所属新人の天野進吾さん(77)は午後五時四十分ごろ、静岡市役所から支援者と共に「ゴーゴー、シンゴ」の掛け声で練り歩いた。

 目抜き通りの交差点に到着すると「この街のことを考えて出馬した。メインストリートの呉服町も空き店舗が目立っている。このままでいいのか。政治生命と情熱を懸けて新しい静岡をつくる」と締めた。

 演説には、散髪帰りという川勝平太知事も飛び入りで参加。「話すつもりはなかったが、熱気に押されて」と、この市長選で初めてマイクを握った。

 知事は「『義を見てせざるは勇なきなり』。静岡のために立ち上がってくれた。市長は天野さんしかいない」と最後の最後で公に支持を表明した。難波喬司副知事を「市長特別補佐官」に任ずる天野さんの案も認め「これで県と市が一緒にやっていける。副知事も了承している」と明かした。

 

◆田辺 信宏さん 支えられ前進めた

事務所前で支持を呼びかける田辺信宏さん=6日午後7時10分、静岡市葵区で

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 無所属現職で自民党推薦の田辺信宏さん(57)は午後七時、市中心部の事務所前で打ち上げ式を開いた。応援する市議や支援者ら百五十人を前にマイクを握り、「本当に多くの人に助けられ、支えられ、遊説を前に前に進めることができた。私の責任は重大。結果を出さないといけない。投票箱が閉まるまで、もうひとがんばりの力をお願いしたい」と述べた。

 最後の一日は午前中、清水区内を遊説し、商業施設を回っては二期八年の実績をアピール。午後五時ごろには「静岡まつり」でにぎわうJR静岡駅周辺や中心部の商店街、駿府城公園内を練り歩いた。花見客らを見かけると「いまの静岡市には何を望みますか」と自ら問い掛け、マニフェスト集を手渡した。

 打ち上げ式後は、清水区に再び向かい、清水にも設けた事務所のスタッフをねぎらった。

 

◆林 克さん 論戦をしたかった

トレードマークの帽子をかぶって、公約を訴える林克さん=6日午後7時50分、静岡市葵区で

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 無所属新人で共産党推薦の林克さん(63)は、商店街の振興を訴えたいからと、市中心部の商店街近くに構える事務所前で最後のマイクを握った。

 若者の雇用対策や賃金底上げ策などを公約の柱に据えた選挙戦を振り返り、「東京に一極集中する中、生活を応援してほしいという市民の思いを集めれば私は市長になれる。もっと論戦をしたかった。田辺さん、天野さんは若者が集まる政策を持っていない。勝利の声を上げられるよう、待とう」と呼び掛けた。

 午前中から、地方経済の振興やハコモノ行政の一掃などを訴え、駿河区の住宅街や清水、葵区の商店街を順に回った。日が暮れた後は静岡まつりでにぎわう街を、スーツ姿にトレードマークの帽子をかぶり、黄色い上着を着たスタッフらとともに練り歩いた。ギターや三線(さんしん)を手に応援歌を歌う支援者の姿もあった。

(上から届け出順)

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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