投票率どうなる あす投開票
2019年4月6日
県議選と静岡、浜松の両市長選、浜松市の行政区再編の賛否を問う住民投票は七日に投開票される。全国的に投票率が低迷傾向にある一方で、期日前投票の浸透に伴って、その比重が高まっている。ぽかぽか陽気と予想される七日はどうなるか。
◆前回県議選 最低の47%
県議選の投票率は二〇一五年の前回選が過去最低の47・88%だった。一九五一年の88・58%をピークに毎回下落。九九年(59・76%)以降は四回連続で低下し、前回選ではついに50%を下回った。
(沢田佳孝)
◆浜松市長選 「住民投票効果」期待も
浜松市長選の投票率は二〇一五年の前回選が53・56%で、〇五年の市町村合併前を含めて過去最低だった。今回は現職と新人二人の三つどもえとなったことに加え、県議選と市議選、住民投票も同時に行われるため投票率が高くなることが期待されるが、前回選を上回るかどうかは不透明だ。
市選管によると、今回は四日までに五万五千三百五十人が期日前投票を利用した。三月二十三日時点の選挙人名簿登録者数は六十五万五千六百六十一人のため、投票率は8・4%。前回選では、投開票日の三日前の投票率が1・2%にとどまった。現職と新人の一騎打ちとなったが、現職の事実上の信任投票とされ、市民の関心が低かったとの見方がある。
〇七年は現職と新人二人の争いとなり、新人が現職を破って初当選した。市民の関心は高く、66・86%を記録した。一一年は無投票だった。
(篠塚辰徳)
静岡市長選 前回は初の50%割れ
静岡市長選の投票率は二〇〇三年の合併以降、過去四回とも50%前後で推移している。過去最低だった一五年前回選の48・42%を大きく上回ることができるか、微妙な情勢だ。
市選管によると、新市となり初の市長選だった〇三年は新人四人が争い、市民の関心も高く、57・37%を記録した。現職と新人の一騎打ちとなった〇七年は50・76%に低下した。現職が引退し、再び、新人の三つどもえとなった一一年は52・58%まで回復。今回と同じ現職と新人二人の争いだった一五年は48・42%と初めて五割を下回った。
期日前投票者数は〇七年の二万八千二百六十人に比べ、一一年は四万五千五百三十二人、一五年は四万七千九百二人と投票率には関係なく右肩上がり。今回は四日時点で四万三百八十五人が利用し、前回同時期よりも一万一千人ほど多い。
(広田和也)