統一地方選2019

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若者にアピール 各陣営工夫

2019年4月4日

若い人たちにも関心を持ってもらおうと候補者の日程や活動を細かくTwitterに投稿=浜松市内の選挙事務所で(一部画像処理)

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 七日に投開票される浜松、静岡の両市長選では、インターネットによる選挙運動も展開されている。各陣営によって使い方や働きかける有権者は、それぞれ。若い世代や日中働く人たちへのPRなどを狙っている。統一地方選の前半戦が終盤を迎える中、ネット上の争いも熱を帯びている。

 「演説を終え、再び候補者本人は各地に出発しました!」。浜松市長選のある候補者が駅前で演説を終えると、陣営が管理する会員制交流サイト(SNS)のツイッターに、その様子がすぐに写真付きで投稿された。

 担当者(19)は「読む人が飽きないように、直前に撮った写真を使う。演説の生中継をすることもある」とスマートフォンで更新しつつ語った。投稿を見て、実際に演説に足を運んでくれる人もいるという。

 候補者自らがつぶやくアカウントもあり、家族と触れ合ったりする写真を載せて親近感が生まれるように工夫。「序盤は見る人が楽しめるようにして閲覧者を増やし、後半で政策も積極的に発信する」との戦略だ。

 別の候補者も、情報が広がりやすく、若者に身近なツイッターに着目。若者らの意見を募り、候補者が動画を通じてその答えを返すというネットならではの試みに取り組む。

 フェイスブックやユーチューブ、LINE(ライン)など発信方法が多様化する中、静岡市長選では、以前からある「ブログ」に重点を置く候補者も。十年以上使っており、陣営は「ずっと熱心に読んでくれる人がいるので強力な武器。文字は思いを強く伝えられる」と話す。

 ネットを使った選挙運動は公職選挙法の改正により二〇一三年五月からスタートした。候補者や政党などは選挙期間中、ウェブサイトやSNS、動画中継サイトを通じて主張を伝え、投票を呼び掛けられる。

 選挙情報をネットで集める常葉大経営学部三年の刈谷香介(きょうすけ)さん(20)=浜松市中区=は「ネットを使っていない候補者を判断するのは難しい一方、積極的に情報発信する人は、若者の意見にも耳を傾けてくれる印象を受ける。主張の裏付けとなる活動の写真など、ほかの候補者と比べられる材料を示してほしい」と話した。

(統一地方選取材班)

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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