統一地方選2019

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初の週末、候補者らの訴え熱く JR浜松駅前

2019年3月31日

統一選候補者らの演説に集まった人々=30日、JR浜松駅前で

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 統一地方選前半戦の県議選と政令市議選が告示され、最初の週末となった三十日、買い物客らでにぎわう浜松市のJR浜松駅前では、既に告示されていた政令市長選と合わせ、立候補者たちが続々と訪れ、支持を訴えた。「選挙サタデー」の一日を追った。

 昼前、駅周辺を選挙カーが次々に通り過ぎた。ウグイス嬢が候補者の名前を連呼し「応援をよろしくお願いします」と呼び掛けた。

 人の往来が増えた正午、駅北口には主要政党の演説会を聞こうと人々が集まっていた。壇上には県議選や市議選、市長選の候補者ら計十人が並んだ。

 市議選の新人は、無投票となった選挙区の当選者を引き合いに「ベテランに続きたい」。市長選の候補は「市民の共闘を目指す」。一人ずつマイクを握って主張し、聴衆は「そうだ」と合いの手を入れたり、拍手をしたりして応じた。

 散髪帰りに演説を聴いた東区の鳥山徹さん(47)は「駅前がにぎやかだなと思って寄ってみた。(自宅の)近所では選挙の空気感は薄いけど、中心部は盛り上がっているね」と話した。

 小雨がやみ、晴れ間がのぞいた午後三時前、今度は市長選の別の候補が駅前に立った。所属する政党本部の応援弁士の激励を受けた後、マイクを手に交通事故対策などの政策を訴えた。

 約三十分の演説を終えて「やっと(選挙戦は)折り返し。行ってきます」と声を張り上げ、選挙カーに乗り込んだ。陣営幹部は「人の集まる駅前や浜松まつりの会所は、週末にできるだけ回りたい」と語った。

 北区の内山繁さん(80)は、朝から北口のすぐ近くで農産品を売っていた。演説を聴いたが、関心のある防災の分野には、この日はどの候補も触れていないと感じた。「でも投票が近いというのは実感した。必死そうだったから」

 夜になると、駅前の人通りは落ち着いた。一方、午後七時を過ぎても候補者の街宣は続き、支援を求める声が辺りに響いていた。

(鈴木凜平、篠塚辰徳)

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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