県議選告示後初の週末となった三十日、候補者は各地のイベントなどに参加。顔と名前を覚えてもらおうと、花見客らに売り込みを図った。

　五人が争う富士市選挙区（定数四）では、桜の名所・広見公園で「広見桜まつり」があった。多くの花見客でにぎわう中、複数の候補が訪れ、シートを広げてだんらんを楽しむ家族連れを回ったり、ステージ出演の参加者らと握手を交わした。

　「選挙カーで回っても、若い人は出てきてくれない。こういう場所で直接触れ合えるのは貴重」と話すのは男性候補者。若い母親から「子どもが保育園に入れない」などの訴えも受けたという。「一番いい男だね。頑張れよ！」と励ましの声も飛んでいた。

（前田朋子）