県議選告示 自民系の過半数焦点
2019年3月30日
◆各党、参院選見据える
県議選と浜松市議選が二十九日、告示された。今年は十二年に一度、統一選と参院選が重なる「亥(い)年選挙」。自民、立憲民主、国民民主、公明、共産の主要政党が県議選に候補者を擁立し、夏の参院選も見据えた党勢拡大をもくろむ。
自民は全三十三選挙区に公認と推薦の候補者計四十六人を擁立した。前回選より二人多い。自民系でつくる最大会派「自民改革会議」が引き続き、過半数を維持できるかが焦点となる。
国民は公認と推薦計十三人を立てた。いずれの候補者も連合静岡が推薦する。国民と無所属の議員でつくる県議会第二会派「ふじのくに県民クラブ」の現有議席は二十二。旧民進党分裂の影響もあり、旧民進系が複数で競合する。
今夏の参院選静岡選挙区では自民、国民、共産が候補者を決め、立民も独自候補の擁立を目指す。立民は県議会初の議席獲得を目指し、元職一人と新人五人の計六人を擁立した。ただ、連合静岡の支援は一部にとどまる。枝野幸男代表が今月中に二回、県内入りし、支持拡大を訴える。
公明は現職四人と新人一人を立て、現有議席の維持が至上命令だ。参院選の比例票増をにらみ、県議選では公認候補のいない選挙区で自民候補十九人を推薦する。
県議会で会派成立の条件となる複数議席の獲得が目標の共産は、三人を擁立した。告示前には志位和夫委員長も駆け付けた。参院選候補者との連携も図る。
(沢田佳孝)