統一地方選2019

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静岡市長選告示 3氏の争い

2019年3月25日

 統一地方選の六政令市長選が二十四日、告示された。静岡市長選は現職に新人二人が挑む構図となった。静岡県議選などと同じ四月七日に投開票される。静岡市長選はいずれも無所属で、新人の前県議、天野進吾氏(77)、三選を目指す現職の田辺信宏氏(57)=自民推薦=、新人の元県労働組合評議会議長、林克氏(63)=共産推薦=の三人が立候補を届け出た。

第一声を上げる(右から届け出順に)天野氏、田辺氏、林氏=いずれも24日、静岡市内で

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 天野進吾氏は静岡市清水区の事務所で第一声。百五十人を前に現市政への批判を展開した。直後にJR清水駅前に向かい、午前中は支持基盤の薄い清水区を回った。「日曜なのに駅前に人通りが少ないのは街に元気がない証拠。あらためて市街地の活性化が必要と感じた」と話した。

 午後は地盤とする葵区の常磐公園で総決起集会に臨んだ。「まずは県と市の連携強化。市民も県民税を払っているのに、まったく恩恵を受けられない」と強調。牧野聖修元衆院議員(元民主党県連会長)も駆け付け、支持を訴えた。

 田辺信宏氏は常磐公園で第一声に臨んだ。公共投資による経済の活性化を強調し「社会基盤の整備を呼び水にして民間投資を促し、働く人々の懐が良くなってきたと実感してもらえるよう、経済の好循環をつくりたい」と訴えた。

 JR清水駅前ではサッカースタジアムの建設構想に言及し、「将来、新しいスタジアムを移転するのは清水駅しかない」と力説した。

 午後も由比、蒲原地区など現市政に根強い不信があるとされる清水区内を中心に回り、支持を呼び掛けた。

 林克氏は葵区呉服町の事務所前で出陣式。推薦を受ける共産党の議員に加え、立憲民主党や労組の関係者ら二百五十人が駆け付けた。

 第一声では「若者が希望を持てる街」とスローガンを掲げた。清水区の庁舎や病院の移転計画に触れ、「庁舎や病院を津波浸水区域に建てたら、災害のときに役に立たないと市民が訴えても聞こうとしない」と現市政を批判。出陣式の最後に支援者から花束を受け取り、選挙カーで市内各地での遊説へ。午後は清水駅前のロータリーで清水区での出陣式を開いた。

◆静岡市長選 立候補者略歴(届け出順)

天野 進吾(あまの・しんご)氏 77歳 無新

(元)県議長・自民党県幹事長・旧静岡市長・旧市議▽中大▽葵区横内町

田辺 信宏(たなべ・のぶひろ)氏 57歳 無現 当選2

市長・保護司(元)静岡産業大講師・松下政経塾政経研究所副所長・県議・旧静岡市議▽早大▽葵区上足洗 =[自]

林 克(はやし・かつし)氏 63歳 無新

県地方自治研究所事務局長(元)県労働組合評議会議長・静岡自治労連委員長▽立命館大▽葵区駒形通 =[共]

 【立候補者略歴の見方】 氏名、投票日(四月七日)基準の満年齢、届け出党派、現職・元職・新人の別、主な職業・役職((元)以下は過去の経歴)、最終学歴、住所の順。[ ]囲み党派は推薦・支持政党。党派の略称は自=自民、共=共産、無=無所属

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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