統一地方選2019

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浜松市長選告示 現新3氏の争い

2019年3月25日

 統一地方選の六政令市長選が二十四日、告示された。浜松市長選は現職に新人二人が挑む構図となった。静岡県議選などと同じ四月七日に投開票される。浜松市長選は、いずれも無所属で、四選を目指す現職の鈴木康友氏(61)と、ともに新人で農業野沢正司氏(69)=共産推薦=、元自民党市議の山本遼太郎氏(32)が立候補した。

第一声を上げる(右から届け出順に)鈴木氏、野沢氏、山本氏=いずれも24日、浜松市内で

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 鈴木康友氏は午前九時、中区のJR浜松駅前で出陣式に臨み、「行政区の再編を必ず実現する」と声を張り上げた。「柔軟で効率的な組織運営を行い、将来に向けて盤石な基盤をつくる」と意義を訴えると、支援者らと握手を交わしながら、選挙カーに乗り込んだ。

 北区三ケ日町と細江町で街頭演説した後、浜北区の遠州鉄道浜北駅前でも熱弁を振るった。夕方からは天竜区内を回り、天竜森林組合では個人演説会を開き、天竜材のブランド化や知名度向上の実績をアピールし、支持を訴えた。

 野沢正司氏は届け出後、中区の事務所で出発式を開いた。「行政区再編は市民いじめだ」と主張、水道事業について「相当な利益を外国企業に持って行かれるコンセッション(公設民営)方式は正しくない」と訴えた。支援者から花束を受け取り選挙カーに乗った。

 JR浜松駅北口で演説した後は中区内を回り、夕方からは共産党参院議員の応援演説を交えた。

 住宅街やスーパー前で住民や買い物客らに、区再編の賛否を問う住民投票の二つの設問について、反対に「○」を付けるように呼び掛けた。

 自民党県連が推薦する山本遼太郎氏は午前九時半、事務所を構える市中心部の百貨店「松菱」跡地で出発式に臨んだ。行政区再編について「人口比がアンバランスな三区案を許してはいけない」と訴えた。選挙カーに乗り込むと、身を乗り出してガッツポーズしながら出発した。

 中区や北区で街頭演説した後、改めて事務所での出陣式に参加。集まった支持者らの前で演説し、市が検討を延期した水道事業のコンセッション方式に触れ「民営化は言語道断」と強く批判した。自民党の国会議員も応援に駆け付けた。

◆浜松市長選 立候補者略歴(届け出順)

鈴木 康友(すずき・やすとも)氏 61歳 無現 当選3

市長・指定都市市長会副会長・三遠南信連携推進会議会長(元)衆院議員・松下政経塾生▽慶大▽中区富塚町 

野沢 正司(のざわ・まさじ)氏 69歳 無新

農業・共産党県西部地区常任委員(元)電機メーカー社員・農業機器メーカー社員▽静岡大▽北区東三方町 =[共]

山本 遼太郎(やまもと・りょうたろう)氏 32歳 無新

自民党県青年部常任委員(元)市議・キーエンス社員▽早大▽中区南浅田

 【立候補者略歴の見方】 氏名、投票日(四月七日)基準の満年齢、届け出党派、現職・元職・新人の別、主な職業・役職((元)以下は過去の経歴)、最終学歴、住所の順。[ ]囲み党派は推薦・支持政党。党派の略称は自=自民、共=共産、無=無所属

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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