統一地方選2019

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静岡市長選 立候補者 第一声

2019年3月25日

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静岡市長選は二十四日告示され、三つどもえとなった。静岡は新人の天野進吾さん(77)、現職田辺信宏さん(57)、新人の林克さん(63)による舌戦が始まった。政令市のかじ取り役を目指し、街頭で支持を訴えた。

(上から届け出順)

◆市民の味方の行政

天野 進吾(あまの・しんご)さん 77歳 無所属・新人

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 出馬は誰にも相談せずに私自身が決め、妻もテレビで知ったほどだった。表明は遅れたが、この静岡に、かつてのにぎわいを取り戻したい。全力で期待に応えていく。

 来港する豪華客船とともに清水には新しい時代が訪れる。街を活性化させるために必要だ。その時代をわれわれの手でつくろう。市庁舎を現状の計画のように、清水駅前に移すなどあり得ない。

 現市長は、プロ野球球団の誘致や路面電車の導入などと、場当たり的な政策を掲げていたが、結果的に何も実現していない。サッカースタジアムの建設も(旧市長だった)私のおうむ返しで言っている。地に足の付いた、市民の味方になる行政が必要ではないか。

 新たな街づくりのため、県と助け合う体制を構築することが第一の課題。今回が長い政治生活の最後の仕事になる。

◆経済活性化進める

田辺 信宏(たなべ・のぶひろ)さん 57歳 無所属・現職

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 これまで最も力を入れてきたのが財政の健全化。「夢の実現」のために身を削ったことで四百億円超の借金を返すことができ、政令市でも上位になるほど、健全化にめどが立った。子育て支援と防災対策もずっとずっと取り組んできた。

 次の四年間で最も力を入れたいのは経済の活性化。経済の好循環をつくるためには公共投資も必要。山梨県や長野県の観光客を招き入れる中部横断自動車道が来年には全線開通する。(東名高速道路の)日本平久能山スマートICも整備された。企業誘致をしていきたい。農業振興にも力を入れ、所得の向上と担い手の確保で農家に夢を持ってもらう将来の下支えをしていく。

 合併して十数年、静岡市は一つになった。世界中から人が集まり、市民が誇りを持てるような世界に輝く静岡市の実現に向けて、力を与えてほしい。

◆若者希望持つ街に

林 克(はやし・かつし)さん 63歳 無所属・新人

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 いよいよ本番。全力で頑張って市政を変えていきたい。青年会議所の討論会などで争点が明らかになってきた。若者が流出していくのか、それとも若者が希望を持てる街にするのか大きく問われている。

 人口流出は単なる偶然で起きているわけではない。東京一極集中という大きな流れの中で起きている。若者の仕事を守り、地域の資源を生かした雇用をつくるのか、それとも何もせずに東京にのみ込まれてしまうのか。街づくりが問われている。

 市民の声を聞かないでハコモノを進める行政なのかどうか、問われている。清水庁舎や桜ケ丘病院を津波浸水区域に建てる。災害時に役に立たないと市民が声を上げても説明をせず、声を聞こうともしない。中止し、改めて市民の声を聞きながら検討を進めたい。浮いた財源で市民のためのサービスを実施する。

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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