統一地方選2019

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浜松市長選 立候補者 第一声

2019年3月25日

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 浜松市長選は二十四日告示され、三つどもえとなった。浜松は現職鈴木康友さん(61)と、ともに新人の野沢正司さん(69)、山本遼太郎さん(32)が争う。政令市のかじ取り役を目指し、街頭で支持を訴えた。

(上から届け出順)

◆3期12年の成果を

鈴木 康友(すずき・やすとも)さん 61歳 無所属・現職

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 柔軟で効率的な組織運営のため、行政区再編を絶対に実現する。区再編は区役所の再編統合。住民サービスの質を落とさずに人員配置を最適にする。三区に集約すると、七億円の財源が捻出(ねんしゅつ)できる。高校生医療費無償化や小中学校へのエアコン設置などの財政需要にしっかり対応できる。

 中心市街地の活性化は抽象論ではない。一つ一つ具体的な事業を積み上げていく以外に道はない。地道な努力で成果を上げ、輝きを取り戻す。三期十二年の成果を四期目につなげ、浜松が全国に誇れる幸福度ナンバーワンの自治体であり続けられるよう頑張っていきたい。

 浜松と私の市政運営に対する安倍政権の評価は高い。私と対立しているのは自民党ではなく、地域の一部の抵抗勢力。既得権益にすがり、将来を見ようとも考えようともしていない。絶対に負けるわけにはいかない。

◆暮らし守る市政に

野沢 正司(のざわ・まさじ)さん 69歳 無所属・新人

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 行政改革で高齢者のバス・タクシー券をはじめ、暮らしに関わる制度が廃止された。一方で、大企業には大盤振る舞い。暮らしを守る市政が求められている。

 区役所をなくすと市民サービスが低下し、各区のコミュニティーが壊れる。住民投票では二つの設問とも反対に「○」を付けよう。

 「水道民営化」も反対だ。市民の命の水を企業のもうけの対象にすべきではない。水道事業がコンセッション(公設民営)方式になれば、フランス企業に利益を持っていかれる。市営を維持すれば市内に金が落ちる。保育所を増設し、最低賃金を上げる。若者が安心して生活できる街づくりが人口増加につながる。

 市長選は国政に影響する。消費税増税などを進める自民党本部に推薦を依頼した二人を当選させてはならない。暮らしを壊す鈴木市政と安倍政権にサヨナラする選挙だ。

◆全力で魅力の創出

山本 遼太郎(やまもと・りょうたろう)さん 32歳 無所属・新人

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 三つの争点を訴えたい。一つ目は行政区の再編。人口比がアンバランスな三区案を許してはいけない。人件費を削減することだけを考えた区割りではなく、どうすれば地域がもっと良くなるかを議論していくべきだ。

 二つ目は水道の「民営化」。安心、安全で生活に密接に関わっている水を、先人たちが守ってきた水を海外の企業に売り渡すのは許してはいけない。大事に守り、後の世代に受け渡す。

 三つ目は、浜松に漂う閉塞(へいそく)感を打破しなければいけない。政治は特定の企業のものではない。政治を市民の手に戻すために全力で戦わなければいけない。

 区再編よりもやらなければいけないのは、どうしたら街に活気が生まれるかをじっくり議論することだ。中心市街地はずっと長い間、放置されてきた。人を集める魅力の創出に全力で取り組んでいく。

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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