静岡市長選に出馬を表明した無所属新人で、元県労働組合評議会議長の林克さん（６３）＝共産推薦＝は二十日、公約を発表した。

　主な公約に、「政令市初の総合的な労働行政を確立する」を掲げた。市の事業を受注した業者や施設の指定管理者には一定以上の賃金支払いを求める「公契約条例」を制定し、賃金の底上げを図る。こども園や幼稚園、保育園の給食費無料化、奨学金利子補給制度の創設も盛り込んだ。

　市が進める市役所清水庁舎や桜ケ丘病院の津波浸水区域への移転は「凍結する」とした。浜岡原発の事故に備えた避難計画策定や、アリーナ建設構想の中止も訴える。

（瀬田貴嗣）