浜松市長選 出馬予定の3氏が抱負
2019年3月21日
◆本紙座談会
抱負を書いた色紙を手にする(右から)鈴木康友氏、山本遼太郎氏、野沢正司氏=20日、浜松市中区で(斉藤直純撮影) |
二十四日告示の浜松市長選を前に、中日新聞東海本社は二十日、立候補を予定する現職の鈴木康友氏(61)と、いずれも新人の元自民党市議山本遼太郎氏(32)、共産党県西部地区常任委員の農業野沢正司氏(69)の座談会を同市中区のホテルで開いた。三人は選挙戦の抱負を色紙に書き、行政区再編や中心市街地活性化など力点を置く考えを交わした。
◆鈴木氏 「区の再編」必要性強調
鈴木氏は「やります! 区の再編」と記し、人口減少の中で「持続可能な都市経営が重要」と区再編の必要性を強調。新たに生まれる七億円の財源を、高校生医療費助成やエアコン設置に充てるとした。企業誘致の成功例を紹介し、将来に向け「産業力を強化することで、豊かな雇用が生まれる」とアピールした。
◆山本氏 市街地活性化「全力」で
山本氏は「全力」と書き、「この街を全力で良くしたいという気持ちだ」と説明した。市の転出超過が続く中で「市の行財政改革だけで人は戻ってこない」と指摘。中心市街地について「市役所を浜松駅付近に移して人を集め、商業を興す」とし、「わくわくする街づくりを皆さんと話し合う」と述べた。
◆野沢氏 「住みつづけたいまち」
野沢氏は「住みつづけたいまち浜松をつくる」と記した。高齢者向けバス・タクシー券廃止や大企業への補助金交付を市政の問題に挙げ、暮らしやすい街づくりの実現を訴えた。市が検討した上水道事業でのコンセッション(公設民営)方式導入には「水道水は命の源。利潤追求型にするのはおかしい」と反対した。
※記事中の並びは出馬表明順。告示後の紙面で詳報します。