清水庁舎整備移転 質問状の回答公表
2019年3月19日
◆市長選候補者
静岡市清水区の市民団体などでつくる「清水庁舎問題等・連絡会」が十八日、市長選(四月七日投開票)に立候補を表明した三人に対して求めた、市役所清水庁舎の整備方法や移転先に関する公開質問状の回答を公表した。
三人は、県議の天野進吾さん(77)、現職の田辺信宏さん(57)、元県労働組合評議会議長の林克(かつし)さん(63)。
津波浸水想定区域に新庁舎や病院を建設する計画をどう思うか、という問いに天野さんは「施設移転は凍結、再検討する」、田辺さんは「(清水駅東側に建設する)新庁舎はにぎわい創出、地域経済活性化の起爆剤」と回答。林さんは「清水庁舎の移転計画は論外」と反対した。
九十億円かかるとされる清水庁舎移転の費用対効果に関する質問では、天野さんは「近い将来、職員の数は減る。市民に借金を背負わせる投資対象とは言えない」、田辺さんは「防災機能向上、経済活性化、民間開発誘発、来場者の利便性向上など効果的な事業」、林さんは「庁舎や病院は被災しない場所に建てる方が税金投入価値は大きい」と答えた。
(瀬田貴嗣)