浜松市長選 出馬表明の野沢さん 現職への反対姿勢明確
2019年2月16日
共産党県西部地区常任委員の野沢正司さん(69)が十五日に出馬表明し、三つどもえの構図となった浜松市長選。同党などでつくる市民団体「住みつづけたいまち・浜松をつくるみんなの会」は、先に出馬を決めた自民系新人との違いを出し、現市政への反対姿勢を明確にしようと擁立に踏み切った。
野沢さんは記者会見で「水道を民営化するとはっきり言えばいい」「行政区再編は市民サービスを低下させる」と四選を目指す鈴木康友市長(61)を繰り返し批判。市議会最大会派自民党浜松所属の新人、山本遼太郎さん(32)が示す区再編の考えには「私は七区を維持する。ゼロベースで議論するという山本さんと大きく違う」と強調した。
同会によると、労働団体や女性団体から「出馬は二人しかいないのか」との声を受け、昨秋から候補者選定をしていた。今月に入って野沢さんが浮上し、会を構成する各団体の承認を得る手続きを終えたのが会見前日の十四日だった。
野沢さんは会見で区再編反対を真っ先に主張した一方で、賛否を問う住民投票の考えを問われると「後で打ち合わせします」と述べるにとどめ、短期間での出馬決意だったことをうかがわせた。
(松島京太)