辰野町議12人に当選証書 無投票当選の新人が辞職意向
2019年4月23日
無投票当選した新人の野沢澄夫さん(69)が当選辞退を申し出た辰野町議選(定数一四)の当選証書付与式が二十二日、同町役場であり、十二人が当選証書を受け取った。
高木正典選挙管理委員長(74)は「残念な話が舞い込み困惑している。皆さんには希望ある議会にしてもらいたい」とあいさつした。
野沢さんは、任期が始まる三十日に辞職願を提出する意向。議長、副議長が空席のため、地方自治法の町村議会会議規則の行政実例に基づき、年長議員が受理、許可する。議会には、五月八日に開催される臨時議会で報告する。
町からは野沢さんに月額二十二万七千円の議員報酬を四月の日数で割った七千五百五十六円が支払われる予定。野沢さんは「軽率な行動をしてしまった。報酬は辞職が受理された後に、町に寄付したい」と話している。
同町議選は十六日に告示され、定数割れで十三人全員が無投票当選したが、野沢さんが十八日、家族の反対などを理由に当選辞退を町選管に伝えていた。
(板倉陽佑)