統一地方選2019

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開票速報を“選挙バー”で!! 飯田で21日、初開催

2019年4月20日

企画した選挙バーに向けて、新海さん(左)と打ち合わせる細田さん(右)=飯田市元町の裏山しいちゃんで

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 統一地方選後半戦投開票日の二十一日、政治談議を楽しみながら、開票結果を見守るイベント「選挙バー」が飯田市で初めて開かれる。企画したのは、今春高校に入学したばかりの細田朋宏さん(16)=同市上郷黒田、通信制N高校一年。もともと政治ニュースや選挙の開票速報を見るのが好きで、将来の夢は政治家といい「政治の新しい見方をつくる」と意気込む。

 「選挙バー」のきっかけは三年前の参院選開票速報を見ていた時。「開票速報も、スポーツ中継のようにバーで観戦しながら談笑できれば盛り上がるのでは」と思い立った。今年二月、高校生らが無料で使えるシェアスペースのある複合施設「裏山しいちゃん」(同市元町)を運営する会社の新海健太郎社長に相談。背中を押され、ツイッターで主に中高生ら同世代の参加者や運営仲間を募り、準備を進めてきた。

 当日は同施設を午後五時から借り、地域内外の注目選挙の開票結果が出るのを待つ。それまでは、平成に行われた国政選挙の争点や結果を振り返り、地方選の各党の公約を比較する企画も予定。解説役として地元自治体の首長を招くことも検討している。若い世代が主な対象のためアルコールは出さないが、地元飲食店の協力を得て提供してもらう飲食物を取りながら、政治について自由に語り合える雰囲気づくりを目指す。

 細田さんは、小学一年の頃から歴史の学習漫画や書籍を通じて近現代史にのめり込むうちに、政治に興味を持ったという。八年前の東日本大震災後は、原発事故や原子力政策を知るため専門誌を読みふけった。高学年の時には各政党の衆院選マニフェストを題材に、宿題の読書感想文に取り組むまでになり、十四歳で、東京大先端科学技術研究センターと日本財団が実施する「異才発掘プロジェクト」のメンバーに選ばれた。一方で、中学校にはなじめず、一年から卒業まで不登校。高校入学も一年見送った。その経験も経て将来、政治家になり「弱い立場の人になんとか幸せを感じてもらい幸せな世の中をつくる」のが夢になった。

 「開票の楽しさに加え、政治に関心を持ってもらえる機会にしたい」と細田さん。実績を積み七月の参院選はさらに盛り上げたい考えで「海外では投票所に屋台が出るなどお祭りのように盛り上がる国もある。究極的には投票後に有権者らがふらっと立ち寄り楽しむバーにしたい」と話す。

 参加費は百円で、当日の来場も受け入れる。詳細は催しのツイッター「選挙バー」で検索。

 (伊勢村優樹)

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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