根羽村に初の選挙ポスター掲示場 「雰囲気出て新鮮」
2019年4月17日
初めて掲示された村長選、村議選のポスター掲示場=根羽村で |
十六日に告示された根羽村長選と同村議選では、初めて選挙ポスターの掲示場が設置された。近年はIターン者が増え、従来の「顔見知り」選挙ではなくなったため、村が昨年十二月に必要な条例を制定。国道や県道沿いの四十カ所で、選挙戦の幕開けをアピールした。
村では選挙カーを使う候補が少なく、ポスターは立候補を広く伝える貴重な手段。商店で働く石原友子さん(69)は「立候補者全員をそもそも知っているけれど、選挙の雰囲気が出て新鮮」。農業の片桐康雄さん(85)は「Iターンの人はよく知らないから、これはいい」と眺めた。
公職選挙法では、市町村選挙のポスター掲示場の設置について各自治体の判断に委ねており、県内で条例がないのは根羽村だけだった。今回張り出されたポスターのうち、村長選の二候補は写真入りで、村議選は八候補のうち二候補が写真入りだった。
村は掲示場と併せて、候補の写真や訴えを掲載する選挙公報を発行する条例も制定し、十七日に初めて発行する。鈴木秀和総務課長は「候補者と有権者、いずれにも有益で、必要だったと思う。掲示場や公報をきっかけに、行政や選挙に関心を持ってもらえたら」と話した。
十五日現在の有権者数は八百四人。
(石川才子)