県議会、自民が過半数の見通し
2019年4月10日
旧民進系や保守系議員らでつくる県議会第二会派の「信州・新風・みらい」の現職三人が九日、最大会派の自民党県議団に入るための調整を進めていると明らかにした。自民側は、七日投開票の県議選で当選した新人三人からも会派入りの意向を伝えられており、協議がまとまれば過半数の二十九議席に達する状況となった。
現職三人は、いずれも無投票で三選した小諸市区の山岸喜昭(67)、東御市区の石和大(54)、南佐久郡区の依田明善(56)の当選同期の県議。
石和県議は「(支援者から)地元の県議が政権与党とつながっている状況が望ましいとの意見が以前からあった」と語り、八日に自民側と接触したと説明。残る二人も足並みをそろえる意向だ。
信州・新風・みらいは八日、県議会内で開いた会合で、現職の任期が満了する四月二十九日で解散する方針を決定。所属議員の一部は、県議選で旧民進系の政治団体「新政信州」から推薦を受けて当選した新人を含む計五人で同一会派を組む方針。他の無所属議員らと合流を目指す。
第三会派の「新ながの・公明」も八日、県議会内で会合を開き、「県民クラブ・公明」に改称することを決めた。
当選した県議が、所属会派を届け出る締め切りは十八日。当面は会派構成を巡る駆け引きが続く見通しだ。
(我那覇圭)