<県議選各区の情勢> (4)中信地区(下)
2019年3月23日
■塩尻市
自民と共産の現職二人に無所属の元職一人が挑む三つどもえの構図で、激戦が予想される。
再選を目指す丸山は、市内全域に設けた後援会支部をフル稼働させ、支持固めを図る。少子高齢化対策や医療福祉の充実、商工業や農業の活性化などを掲げ、「今より明日が少しでも良くなるように取り組む」と訴える。
四選を狙う備前は、阿部県政との対立姿勢を示し、「福祉と子育て、暮らし優先の県づくりを進める」と訴える。支援者ら千人の署名を記載したチラシ「1000人アピール」を配り、党派を超えた支援の広がりに力を入れる。
県議復帰に挑む続木は、市内でつじ立ちをほぼ毎日行い支持を訴える。「子どもの貧困や虐待防止対策の強化に向け、児童相談所や教育委員会のあり方を見直す」と主張。「非自民、非共産の受け皿になる」と草の根的な活動を続ける。
■安曇野市
自民と無所属の現職二人が立候補を表明し、他に表立った動きはない。
八選を目指す望月は、黒沢川の治水対策の早期完了や、一人親家庭への支援充実など五つの重点政策を掲げる。長年の実績を武器に、市内全域で支持拡大を図る。
再選を狙う寺沢は、発達障害の理解促進、職場や学校での心のケアなどの充実を訴える。四人の子育てをしている自身の経験を踏まえ、子育て世代を中心に幅広い支持を呼びかける。
■木曽郡
現職の引退表明と同時期に新人二人が出馬表明したが、一人が取りやめた。大畑のほかには立候補の動きがなく、二〇〇七年以来の無投票の可能性が高くなっている。
大畑は、町議の実績や商業界での活動経験を生かし、木曽地域全体を連携させた「力強い木曽」を訴えている。後援会体制がほぼ固まり、郡内各地で車座集会を重ねている。 (敬称略)
【注】立候補予定者の並びは(1)公認政党の衆院勢力(2)現職、元職、新人(3)当選回数(4)五十音−の順。政党などの表記は自=自民、共=共産、無=無所属。丸数字は当選回数。敬称略。肩書、年齢は投票日基準。