統一地方選2019

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<県議選各区の情勢> (2)南信地区(下) 

2019年3月21日

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 ■上伊那郡

 現職一人と新人二人の三つどもえの選挙戦になる見通し。北部に強い地盤を持つ自民の垣内と、今期限りで引退するベテラン共産現職の後継者の山崎に対し、無所属の清水がどれだけ支持を広げることができるか。

 五選を目指す垣内は、防災対策やインフラ整備が重点政策。議長を務めた実績を強調し、地元の声を県政に反映させると訴える。

 前回選で候補がいなかった南部から出馬する清水は、宮田村議長の経験を生かした「住民に寄り添った県政づくり」を掲げる。

 山崎は、上伊那地域の医療介護の充実を掲げる。「住民の生活を守る」と消費税増税に反対し、自民との対決姿勢を鮮明にする。

 ■茅野市・富士見町・原村

 無投票だった前回選から一転、現職一人と新人四人が立候補を予定し、混戦模様。

 八年ぶりの選挙戦となる小池は、後援会組織の引き締めに力を注ぎ、富士見町、原村の郡部を重点的に駆け回る。常任委員長を二度経験した二期八年の実績を強調。教育の充実や農業振興を掲げる。

 大規模太陽光発電問題を県政課題にすると主張する佐久は、自ら関わってきた市民活動のネットワークを生かし、全域で支持拡大を狙う。各地での街頭演説とミニ集会を通じて政策の浸透を図る。

 丸茂は、市長選に出る自民現職の後を受ける形で市議から転身。若さを前面に、産業振興や医療福祉の充実を訴える。後援会の拡充を図りつつ、あいさつ回りに時間を割いて保守層の支持固めを急ぐ。

 両角は、市町村の広域連携の必要性を強調し、主導的な役割を果たしたいと意欲を見せる。市議二期目に議長を経験。これまでに会長などに就いた各種団体の人脈を頼りに、支持の広がりを目指す。

 国会議員秘書を十三年間務め、昨年茅野市に移住した六川は、公共交通網の整備や子育て支援を政策に掲げる。組織づくりよりも、毎日十五〜二十カ所で街頭演説をこなして支持者の掘り起こしを図る。

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 ■岡谷市・下諏訪町

 自民現職の共田、浜と共産元職の毛利の三つどもえの選挙戦になる見込み。

 元市議の共田は二〇一八年八月の県議補選で初当選。地域の人口減少や産業の衰退化から政治を志した。まちづくり活動を通じて築いた人脈で前哨戦を展開。毎朝、市役所前などで支援を呼び掛ける。

 浜は一五年四月の統一選で初当選。市職員時代、土砂災害復興に関わり、自然災害に強い地域づくりの必要性を痛感。地域と、県や国とのパイプ役に徹した四年間の経験を強みに選挙戦に挑む。

 毛利は一昨年九月、県議を辞職して衆院選に出馬するも落選。教員時代に社会的な格差を肌身で感じて政治家に。自共対決の選挙と位置付け、街頭演説やミニ集会を重ねて福祉充実や護憲を訴える。

 ■諏訪市

 再選を目指す現職の今井と、元県職員で新人の宮下の一騎打ちになる見通し。

 前回選で自民推薦候補ら新人二人を破って初当選した今井は、一期目の実績をまとめた活動リポートを配布。「この四年を無駄にしたくない」と続投を訴える。子育てや教育支援の活動で培った人脈を生かし、支持固めを進める。

 県職員を三十五年間務めた宮下は「県との太いパイプ」を強調する。出馬表明が遅く、街頭演説や後援会入会活動を通して知名度アップに全力を挙げる。女性活躍や子育てをテーマにした車座集会も開き、幅広い層への浸透を目指す。

 (敬称略)

 【注】立候補予定者の並びは(1)公認政党の衆院勢力(2)現職、元職、新人(3)当選回数(4)五十音−の順。政党などの表記は自=自民、共=共産、無=無所属。丸数字は当選回数。敬称略。肩書、年齢は投票日基準。

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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