志賀再稼働 過半数が支持 町議選立候補者15人 本紙アンケート
2019年4月18日
二〇一一年三月から停止している北陸電力志賀原発がある石川県志賀町の町議選(定数一四)で、本紙が立候補した十五人に志賀原発に関するアンケートをしたところ、八人が「再稼働すべき」と答えた。「廃炉にすべき」としたのは二人。「どちらとも言えない」と回答した五人の中にも「安全が確認されれば稼働しても良い」「技術がもっと進めば再稼働すれば良い」という意見があった。
八人は再稼働の理由として「先人たちの努力で立地したものを安易に否定できない」「これ以上の運転停止長期化は、原発関連の需要に対応する業者の廃業の可能性を高める」「電気料金の安定化」などを挙げた。
廃炉の理由では「原発が一度事故を起こすと、どのような運命をたどるかは容易に想像がつく」「再生エネルギーの開発で地域おこしを」と答えた。
避難態勢は十分と感じるかどうかを聞くと、過半数の八人が「感じられない」と回答。「厳しい状況設定がなされておらず、有事の際に大きな混乱が生ずるであろうと危惧する」「交通渋滞の想定も必要」「行き止まりの能登半島に避難してどうする」といった疑問の声があり、不十分と考える候補が多かった。
再稼働の是非について小泉勝町長が「規制委の判断を待つ」としていることに対しては、十二人が「理解できる」、三人が「理解できない」と答えた。 (榊原大騎)