統一地方選2019

メニュー

人口6000人二分の激戦 町政考える機会 争点ないのに

2019年4月17日

24年ぶり選挙戦 川北町長選

 十六日告示され、二十四年ぶりの選挙戦となった石川県川北町長選。新人の中村勝巳さん(66)と現職の前哲雄さん(65)は、青空が広がる中、第一声をそれぞれ放ち、五日間の舌戦が始まった。両陣営は激しい前哨戦を展開。人口六千人余りの町を二分する選挙に賛否の声があり、有権者はそれぞれの思いを胸に訴えに耳を傾けた。

中村さん「対話第一に」

写真

 「町民との対話を第一に思いを反映したい」。中村さんは地元である橘の神社で開いた出陣式で、三百人(陣営発表)を前に力を込めた。現職の二期八年を「町民不在の町政」と批判。地元町議や中村さんの母校・小松工業高の同窓会員らが応援演説した。

 中村さんの出陣式に駆け付けた男性会社員(45)は「選挙は町を二分するというが、町政を考える機会が生まれるのは良い」と歓迎。主婦(69)も「町を良くするための選挙だから仕方ない」と話し、中村さんの演説に拍手していた。

 一キロ余り離れた朝日の神社で中村さんより一時間ほど遅く開いた前さんの出陣式は五百人(陣営発表)が集まった。前さんは「公約実現へ、町民の話を聞きながら議会と相談し、一歩一歩確実に施策を進めたい」と強調。谷本正憲知事、山田修路参院議員、近隣市長、県議らも顔をそろえた。

前さん「施策確実に」

写真

 前さんの出陣式に参加した無職男性(74)は「小さな町で、選挙はしこりを残す。二人の政策は大同小異なのに選挙は必要か」と疑問視。主婦(72)も「争点がない。何のための選挙なのか」と語った。

 町選管によると、現職と新人による一騎打ちだった一九九五年の町長選の投票率は96・88%。二〇一五年の町議選も88・01%。今回の町長選についても町民の関心は高く両陣営は高い投票率を見込む。 ※写真はいずれも16日、石川県川北町で

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
ページトップに戻る

Copyright © The Chunichi Shimbun, All Rights Reserved.