少数激戦 必至 川北町長、県内5町議選 直前情勢
2019年4月14日
石川県内で十六日に告示される川北町長選と五町議選の直前情勢をまとめた。 (統一地方選取材班)
組織力VS草の根
川北町長
三選を目指す現職の前哲雄さん(65)に、元町教育委員で新人の中村勝巳さん(66)が挑む。選挙戦は二十四年ぶり。
前さんは自民党県連や公明党県本部、町区長会の推薦を後ろ盾に、現職を推す八町議と組織戦を展開。各地区で町政報告会を開き、支持固めを図る。中村さんは複数の地区で対話集会を開催。ショッピングセンターや交差点でつじ立ちするなど、草の根で浮動票の掘り起こしも狙う。
二人とも選挙戦は初めて。「ふたを開けないと、結果は分からない」と両陣営。前さんの二期八年の町政の評価が焦点となりそうだ。
前回から一転無風
川北町(定数一〇)
四年前は二十年ぶりの選挙戦になった。今回、町民の関心は前哨戦を繰り広げる町長選に移り、一転して無風に。現職七人、新人三人が出馬する見通しで、他に立候補の動きはなく、無投票となる公算が大きい。
町政構図変化なし
津幡町(定数一六)
定数一超の十七人(現職十五人、新人二人)が出馬の準備を進め、少数激戦となる見通し。現職は幸福実現党の一人が出馬を見送る公算が大きい。矢田富郎町長を支援する議員が大多数を占めており、その構図に変化はほとんどない模様だ。
県議選の影響注目
内灘町(定数一三)
十四人(現職十人、元職二人、新人二人)が出馬を予定している。公明は若返りを図り、引退する現職に代わり新人を擁立。国民民主も二〇一五年の県議選河北郡選挙区で善戦した新人を立てる。保守分裂となった県議選がどう影響するか注目される。
8年ぶり選挙戦か
志賀町(定数一四)
三月議会で急きょ条例を改正し、定数を二減の一四とした。周知期間わずか一カ月で告示を迎える。現職十三人と新人三人による八年ぶりの選挙戦となる可能性が高い。
町議会は昨年十二月議会で定数削減を求める町民の請願を不採択。その後、立候補が十四人にとどまるとの観測が出始め、十分な議論もなく削減を決めた。一連の対応に町民からは賛否の声がある。
候補予定者は自民四人、共産一人、無所属十一人。今回の定数問題に加え、前回は無投票で「票読みが難しい」という声が漏れる。
定数1超が確実に
穴水町(定数一〇)
十一人(現職八人、元職二人、新人一人)が出馬を決め、定数一超の少数激戦が確実な情勢だ。三月の立候補予定者説明会に出席した新人は出馬を見送った。