統一地方選2019

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さあ終盤、追い込みに熱 後半戦、21日に投開票

2019年4月19日

 統一地方選の後半戦は、投開票が二十一日に迫った。現職と新人による一騎打ちとなっている敦賀市長選のほか、福井、小浜の両市議選と池田、高浜、おおいの三町議選も立候補者たちの舌戦が大詰めを迎える。それぞれの終盤情勢を探った。

◆敦賀市長選

 敦賀市長選は無所属現職の渕上隆信さん(58)と、無所属新人の米沢光治さん(51)が一歩も譲らない激しい選挙戦を繰り広げている。

 渕上さんは市内各地に選挙カーを走らせ、一日複数回の街頭演説も精力的に行ってきた。十七日には市中心部で総決起大会を開催。公約着手率100%の実績や、子育て環境の充実に取り組むことを訴えた。陣営幹部も「予想以上に大勢の人に来てもらった」と手応えを感じており、引き続き各地を回るほか「最後は地元で頑張りたい」と、大票田の粟野地区で支持を訴えていく。

 米沢さんは連日、個人演説会を開き、いずれも応援弁士として保守系県議らが駆け付けている。十九日の総決起大会を前に、十六日には粟野地区の決起大会を実施。北陸新幹線の敦賀延伸を見据えた企業誘致や観光振興、対話と信頼を重視する自身の政治姿勢を強調した。陣営幹部は「流れは来ていると思う。近隣住民に最後のお願いをしっかりしていきたい」と、気を引き締める。

 敦賀市役所で行われている期日前投票には次々と市民が訪れ、一票を投じている。市選管によると、十七日までに二千三百七十九人が投票。前回同時期より約三百人増えているが、両陣営は市議選が無投票になった影響で、投票率は過去最低だった前回の68・81%を下回るとみている。

 (大串真理)

◆福井市議選

 定数三二に対して、現職二十六人、新人十人が立候補し、激しく争っている。市中央部の木田、豊、足羽から現新合わせて計六人が立候補。現職のいなかった明新では新人二人が票を奪い合っている。同地区には、公明の新人も事務所を構えている。

 前回の二〇一五年は、定数三二に対し、三十九人が立候補。投票率は48・7%だった。今回は前回に比べて、立候補者数が少ないことや、前半戦の知事選で有権者の関心が高まり、投票率が上がることも予測されることなどから、当選ラインは前回(約千八百票)より上がって二千票前後になると予想する陣営もある。

 候補者たちは、地元を固めつつ、福井駅周辺や、人口一万人を超えるものの地元候補がいない和田地区などにも選挙カーを走らせ、浮動票を取り込もうとしている。

 (片岡典子)

◆小浜市議選

 定数一八に対して現職十五人、新人五人の計二十人が立候補した小浜市議選は、七百票前後を当確ラインとみて、各陣営が激しく争っている。

 候補者が運動員と一緒に地盤を歩く「お練り」が始まり、終盤を迎えて熱を帯びてきた。十七日までに市役所で期日前投票を済ませた有権者は千四百七十一人で、二〇一一年以来八年ぶりの選挙戦に市民の関心が集まる。

 高速交通網の整備、働く場所の確保、人口減少と高齢者対策など、訴えに差異はなく、陣営は地縁、血縁を頼りに新たな票の掘り起こしに努めている。

 (池上浩幸)

◆池田町議選

 定数八に対して現職七人、新人四人の計十一人が立候補し、八年ぶりの選挙戦となった。新人は県外出身の三十代が二人いるなど若手が目立ち、実績を訴え地盤固めを図る現職を交えた激しい選挙戦となっている。投票率は二〇一一年(88・71%)と同様に、高い投票率が見込まれる。

 (中場賢一)

◆高浜町議選

 定数一四に対して、現職十一人、元職一人、新人四人の計十六人が立つ。三十代の候補者三人が世代交代を印象づける一方、六十代以上の新人二人も精力的に動き、現職も危機感を持つ激戦となっている。各陣営は地盤地区のローラー作戦を進める一方、現職の引退で行き場を失った票の取り込みにも力を入れる。

 (山谷柾裕)

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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