現新2人、描く未来訴え 敦賀市長選の第一声
2019年4月16日
敦賀市長選は十四日告示され、再選を目指す無所属現職の渕上隆信さん(58)と、元市議で無所属新人の米沢光治さん(51)=自民推薦=が立候補を届け出て、選挙戦に入った。両候補はそれぞれの事務所前で支援者を前に第一声を上げ、公約や市の将来に対する考えを訴えた。投開票は二十一日に行われる。
十三日現在の選挙人名簿登録者数は五万四千五百十八人。期日前投票は二十日まで、市役所四階講堂で午前八時半から午後八時まで受け付ける。
(大串真理)
◆子育て環境、日本一へ 渕上隆信さん(58)=無現
敦賀再生をスローガンに市民が主役のまちづくりを進めてきた。たくさん課題があったが、笙(しょう)の川、樫曲のごみ問題も前に進んだ。
私が市長になったとき、財政調整基金が十年後にゼロになると言われたが今、基金は同レベルで維持している。市には原発があり、電源立地交付金に甘えてきたが、国や県に働きかけて補助金をもらい、お金の使い方を変えてきた。クルーズ船も来るようになり、新幹線の受け皿準備が進む。莇生野産業団地は完売し、働く場所はできてきた。子育て世代を応援したいと、キッズパークや病児病後児保育、児童クラブの整備、小中一貫教育を進めている。
今度は敦賀躍進、そのなかで子育て環境日本一を訴えたい。働く場所やにぎわいがあり、都会に近く、自然は豊かで優しい人がたくさんいる。多くの人が敦賀を好きになり、住んでもらうまちにしたい。
◆観光や企業誘致に力 米沢光治さん(51)=無新
この四年間で、人口は市が立てた計画より二年前倒しで六万六千人を切った。観光政策での変化は何もなかった。産業政策も確かに工場は建ったが、過去十年、二十年の市政の成果が出たわけで、現職の成績ではないと思っている。
北陸新幹線敦賀開業までの四年間で、経済効果を重視した観光政策や企業誘致を進めたい。気比神宮を毎年訪れる七十二万人に、街中を歩いてもらうようにする。企業誘致では新幹線でつながる富山や新潟などの企業や、敦賀の特性を生かして、放射線を利用した工場を誘致したい。大阪まで新幹線が延伸すれば、敦賀は京阪神のベッドタウンになる可能性がある。そのために、街中の住宅開発も必要だ。
敦賀には大きな未来がある。新しい敦賀を開拓するというスローガンを立て、皆さんと一緒に力を合わせて全力疾走していく。
=届け出順