県議選、7日に投開票 8選挙区27議席争う
2019年4月6日
第十九回統一地方選の前半戦は七日に投開票される。知事選は、共産新人で党県書記長の金元幸枝さん(61)、無所属新人で前副知事の杉本達治さん(56)、無所属現職の西川一誠さん(74)の三人が激しい選挙戦を展開している。県議選(定数三七)は県内十二選挙区のうち八選挙区で選挙戦に入り、計二十七議席を巡り三十七人が議席を争っている。
金元さんは他の二候補との対立軸を鮮明に、原発ゼロや十月の消費税増税阻止を主張している。杉本さんは市町との連携や徹底現場主義を訴え、西川さんは実績を示しながら県の力を引き上げると述べてきた。杉本さん、西川さんは新幹線整備を重視し、「原発は安全第一に」という考え方はほぼ同じ。
自民党が杉本さんを推薦した一方で、地方議員の一部が西川さんを応援しているため、県内では約五十年ぶりの保守分裂選挙となっている。
県議選では、福井市は定数一二に対し、現職十人、新人三人、元職二人の計十五人が立候補。中心部などで混戦の様相だ。坂井市(同四)は現職四人と新人一人が立候補した。敦賀市(同三)と小浜市三方郡三方上中郡(同三)は共に現職二人、新人二人の構図で激しく競り合っている。
大野市(同二)は現職一人、新人二人が戦う。定数一のあわら市、丹生郡、大飯郡は現職に新人や元職が一騎打ちを挑む構図で攻防を繰り広げる。
党派別の候補者数は、無投票当選者も含めて自民が二十七人。立憲民主、公明、共産はそれぞれ一人。無所属は十七人で、うち一人が自民の推薦を受ける。
勝山市(同一)、鯖江市(同三)、越前市今立郡南条郡(同五)、吉田郡(同一)の四選挙区は告示日に現職と新人計十人の無投票当選が決まっており、七日は知事選のみの投開票となる。
(尾嶋隆宏、今井智文)
◆開票速報リハーサル 県と市町選管
リハーサルで各市町から届いた開票結果をパソコンに入力する県職員たち=県庁で |
県選管と各市町選管は五日、統一地方選の前半戦となる知事選と県議選の開票速報リハーサルを行い、作業の流れを確認した。
七日の投開票日は、県選管が午後九時三十分の一回目から十時三十分の三回目までは三十分間隔、十時五十分の四回目以降は二十分間隔で開票速報を発表する予定。市町選管からファクスで届く開票経過をパソコンに入力し、読み合わせをして間違いがないかをチェック。各報道機関にも速報のメールを送る。
県庁では、二十七人の職員が参加し、一連の作業を約二時間にわたって確認した。担当者は「今回は投票率も高いと予想されるので、四年前より開票に時間がかかるかもしれない」と話した。
(藤共生)