統一地方選2019

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原発延長運転に賛成32人 県議選立候補予定者46人

2019年3月29日

 中日新聞社と日刊県民福井は、二十九日告示、四月七日投開票の県議選で、立候補予定者四十六人に、原発政策などについてアンケートを行った。関西電力が運転開始から四十年超の延長運転を目指す高浜原発1、2号機と美浜原発3号機の再稼働について、三十二人(69・6%)が「安全を確認して再稼働させるべきだ」と賛成し、六人(13・0%)が「再稼働させるべきでない」と反対した。残る八人は「分からない・その他」と回答した。

 政党別に見ると、反対は立憲民主、共産の各一人と無所属の四人。選挙区別に見ると嶺南の三選挙区で反対はいなかった。

 賛成の立候補予定者に主な理由を聞くと「安全が確保されるならばやむを得ない」「電力の安定供給と雇用確保で必要」など。反対理由は「老朽原発の安全性に疑問」「国民が原発ゼロを求めている」「県民不安が大きい」などが挙がった。

 「分からない・その他」では「県民の安全を最優先に、慎重に判断する」のほか「数年ならともかく二十年延長は認められない」など延長運転に条件を付ける回答があった。

 一方、原発から出る使用済み核燃料の一時保管方法で、金属容器で空冷する「乾式貯蔵」については、二十六人(56・5%)が「県外に燃料を出すことが最優先で、乾式貯蔵は認めるべきでない」と反対。賛成は九人(19・6%)にとどまった。「その他」などは十一人。

 自民公認の立候補予定者二十七人は、四十年超運転にほぼ全員が賛成したが、乾式貯蔵では反対十七、賛成五、その他など五と割れた。賛成者の多くはプールでの保管より乾式が安全だと理由に挙げた。反対理由では関電に約束通り県外搬出先を確保するよう求めるものが主で、その上で現在の燃料プールが満杯に近づいていることから「乾式の現実的な検討も必要だ」という意見も多かった。

 アンケートは三月中旬までに立候補を表明した予定者を対象に、記述式で実施した。

 (今井智文)

◆県に誘致すべきプロスポーツ サッカーが15人で最多

 県に誘致するのが望ましいプロスポーツチーム(複数回答)としては、サッカーが十五人(33%)と最多だった。野球やパズルなどの対戦型コンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」が七人(15%)と続いた。

 サッカーを選んだ理由には、経済効果や地域活性化が挙げられた。近年、国内外で盛り上がりを見せるeスポーツは「若者目線で個性的なものが良い」などとして上位に入った。

 三位はバスケットボールの六人(13%)、四位は野球の五人(11%)。フットサル、バドミントンがこれに続き、県勢の活躍が目覚ましい競技が挙げられた。バレーボールや卓球などもあった。

 一方、無回答は七人。具体的な競技名を示さず「チームを支えるためのスポンサー企業が不可欠」「競技人口やサポーター数などの分析が必要」との意見も上がった。高齢化や過疎化を理由に「スキーやカヌーなど個人競技の応援体制を優先すべきだ」との意見もあった。

 (山本洋児)

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統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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