東大→アイドル仮面女子→渋谷区議 津市出身・橋本さん初当選
2019年4月22日
東京都渋谷区議選で初当選を決め、ガッツポーズする橋本侑樹さん(中)=22日未明、東京都渋谷区で |
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「東大卒のアイドル」を掲げて東京都渋谷区議選に挑んだアイドルグループ「仮面女子」の元メンバー橋本侑樹(ゆき)さん(26)が、初当選した。「親しみやすい政治家になりたい。区民に寄り添い、声に耳を傾けたい」と笑顔で抱負を語った。
選挙戦では、北区長選に出た音喜多駿(おときたしゅん)さん(35)が代表を務める地域政党の公認を受けた。家族や学生時代の同級生、ファンらが支援。初心を忘れないよう、デビュー当時のイメージカラーで、車いすの仲間の色でもある黄色を身に着け、七日間を駆け抜けた。
十八歳選挙権が導入されるまで、政治はひとごとだった。メディアから意見を求められることが増えるにつれ「自分が思いを発信すると政治を身近なものにできるのではないか」と気づき、小池百合子知事の政治塾「希望の塾」で学んだ。
背中を強く押してくれたのは、不慮の事故で脊髄損傷の大けがを負ったグループの仲間だった。車いすで舞台に立ち続ける姿に接し「諦めずに挑戦できる社会を政治でつくりたい」との思いを強くした。
力を注ぎたいことは、子どもの教育。「将来の選択肢が広がる環境をつくりたい」と意気込んだ。
津市出身。仮面女子時代、福井県鯖江市、千葉県いすみ市などの観光大使を務めた。