自民、道府県議選で過半数 立民は議席増、国民大幅減
2019年4月8日
![]() |
第19回統一地方選の前半戦は8日未明、41道府県議選の全2277議席が確定した。自民党は1158議席を獲得。前回2015年に続き再び過半数に達した。議席占有率は50・9%と前回を上回り、夏の参院選に向けて基盤強化に成功した。野党は全体として低調。立憲民主党は改選前から議席増となったが、国民民主党は大幅に減り、明暗が分かれた。
自民は、旧民主党系が強いとされる北海道や愛知県を含め、25道県議会で単独過半数を得た。塚田一郎元国土交通副大臣による「忖度」発言の影響を最小限に抑えた格好だ。福岡など保守分裂となった4県知事選で生じた亀裂を早期に修復し、夏決戦に備える構えだ。
公明党は道府県議選で166人全員が当選したものの、京都、大阪両市議選では各1人が落選した。
道府県議選で、立民は118議席となり改選前から31増。ただ同じく旧民主が源流の国民は83で改選前から59減だった。立民、国民両党の合計でも201議席で、前回旧民主が得た264議席から大きく後退した。
立民は奈良で擁立した5人全員が落選。国民は、候補者を擁立した北海道、長野、大阪、愛媛、高知、鹿児島の6道府県で議席獲得に失敗した。
共産党は改選前から7減の99。非改選の6都県を含め、全都道府県議会に議席を持っていたが、愛知で議席を失った。
日本維新の会(政治団体・大阪維新の会を含む)は、改選前から13増の67。大阪維新は、大阪府議選で目標の過半数に到達したが、大阪市議選では届かなかった。社民は改選前から約半減の22。自由党、希望の党は議席を得られなかった。