三重県知事選、鈴木英敬氏が3選
2019年4月7日
三重県知事選で当選確実となり花束を掲げる鈴木英敬氏 |
三重県知事選は無所属現職の鈴木英敬氏(44)=自民、公明推薦=が、無所属新人で元同県玉城町議の鈴木加奈子氏(79)=共産推薦=を破り、3選を果たした。投票率は46・68%で前回を1・67ポイント下回り、過去5番目の低さだった。
鈴木英敬氏は旧民進党系の地域政党・新政みえの推薦も得た。共産党を除く各党相乗りの形。県内の大半の市町長の支援も受け、圧倒的な強さを見せた。
選挙戦では、2016年の伊勢志摩サミット誘致や好調な県内経済などの実績を強調。3期目に向け、南海トラフ地震や豪雨に備えた防災公共事業、児童虐待対策、健康寿命を延ばす医療の充実など安心安全の強化を掲げた。
鈴木加奈子氏は、安倍晋三首相に近い英敬氏を「政権の言いなり」と批判。大企業誘致や公共事業を見直し、福祉優先の県政へ転換を訴えたが、支持は広がらなかった。