福井県知事選、杉本達治氏が初当選
2019年4月7日
初当選を果たし、花束を手に笑顔を見せる杉本達治さん |
福井県知事選は、無所属新人で前副知事の杉本達治氏(56)=自民推薦=が、5選を目指した無所属現職の西川一誠氏(74)と共産新人で党県書記長の金元幸枝氏(61)を大差で破り、初当選を果たした。
自民県議の一部などが西川氏支援に回った保守分裂選挙。杉本氏は福井市の事務所で「徹底現場主義で、公平、公正、クリーンな県政を進める」と語った。
杉本氏は自民の国会議員や、自民の支持基盤である農業関係団体などの支援を受けた。「新しい風」をキャッチフレーズに若さを強調し、支持を広げた。
西川氏と同じ自治省(現総務省)出身。福井県庁で総務部長、副知事として西川県政を支えたことがあり、かつての上司と部下の対決としても注目を集めた。
西川氏は、県経団連や連合福井の支援を受け、北陸新幹線の県内延伸決定など4期16年の実績を訴えたが、伸び悩んだ。
金元氏は「原発ゼロ」を訴えたが、保守系2人の争いに埋没した。