統一地方選2019

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無投票当選、過去最高26% 道府県議選告示

2019年3月30日

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 第十九回統一地方選の四十一道府県議選と十七政令市議選は二十九日午後五時、立候補の届け出が締め切られた。道府県議選には総定数二二七七に計三千六十二人が届け出て、このうち六百十二人の無投票当選が決まった。総定数に占める無投票当選の比率は過去最高の26・9%となった。女性候補は三百八十九人で、割合は12・7%と過去最高を更新した。

 既に選挙戦に入った十一道府県知事選、六政令市長選と合わせて、四月七日に投開票される。

 道府県議選では、全選挙区九百四十五のうち40%に迫る三百七十一で無投票が確定した。無投票当選率は、前回二〇一五年の21・9%がこれまでの最高だった。今回は立候補者数が過去最少で、競争率一・三四倍は過去最低。深刻化する地方議員のなり手不足を象徴する格好となった。

 女性候補の比率は前回の11・6%と比べ、大幅な上昇とはならなかった。昨年五月に「政治分野の男女共同参画推進法」が成立。各政党には男女の候補者数をできる限り均等にするよう求められていた。

 政令市議選は総定数一〇一二に対し千三百九十六人が届け出た。全百六十選挙区中、七選挙区の三十四人が無投票で当選した。女性候補者は二百九十六人で、割合は21・2%と過去最高だった。競争率は一・三八倍で、過去最低だった一九九五年の一・三一倍を上回った。

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 各県議選の届け出人数は愛知(定数一〇二)で百三十八人、三重(定員五一)で六十五人、岐阜(定数四六)で五十八人、長野(定数五七)で七十九人、福井(定数三七)で四十七人、滋賀(定数四四)で六十一人。

 名古屋市議選(定数六八)は、十六選挙区に九十九人が立候補した。

 各県議選の無投票当選率をみると、岐阜が47・8%、愛知が40・2%でいずれも過去最高。自民が圧倒的に強い定数一の郡部の選挙区や、自民と非自民が議席を分け合う傾向にある定数二の選挙区で、無投票が目立っている。

 名古屋市議選では北区選挙区で、無投票で当選者が決まった。同市議選での無投票は二〇〇三年の千種区以来、十六年ぶり。

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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