道府県議選の無投票当選、過去最高の26%
2019年3月29日
第19回統一地方選の41道府県議選と17政令市議選は29日午後5時、立候補の届け出が締め切られた。道府県議選には総定数2277に計3062人が届け出て、このうち612人の無投票当選が決まった。総定数に占める無投票当選の比率は過去最高の26・9%となった。女性候補は389人で、割合は12・7%と過去最高を更新した。
既に選挙戦に入った11道府県知事選や6政令市長選に加え、全国規模で選挙戦が展開される。夏の参院選に向け、与野党は地方基盤の強化を図る方針だ。
道府県議選では、全選挙区945のうち40%に迫る371で無投票が確定した。無投票当選率は、前回2015年の21・9%がこれまでの最高だった。今回は立候補者数が過去最少で、競争率1・34倍は過去最低。深刻化する地方議員のなり手不足を象徴する格好となった。
女性候補の比率は前回の11・6%と比べ、大幅な上昇とはならなかった。昨年5月に「政治分野の男女共同参画推進法」が成立。各政党には男女の候補者数をできる限り均等にするよう求められていた。
党派別の立候補者数は自民党1302人、立憲民主党177人、国民民主党113人、公明党166人、共産党243人、日本維新の会(政治団体・大阪維新の会を含む)83人、自由党1人、希望の党4人、社民党25人、諸派46人、無所属902人だった。
政令市議選は総定数1012に対し1396人が届け出た。全160選挙区中、7選挙区の34人が無投票で当選した。女性候補者は296人で、割合は21・2%と過去最高だった。競争率は1・38倍で、過去最低だった1995年の1・31倍を上回った。
(共同)