北海道知事選は与野党激突
2019年3月22日
十一道府県知事選で、国政の与党と主要野党が対決するのは北海道のみとなった。立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の野党五党が推薦する元衆院議員の石川知裕氏(45)と、自民、公明両党が推薦する前夕張市長の鈴木直道氏(38)の無所属二人が届け出し、十六年ぶりの新人対決となる。
争点はJR北海道の不採算路線見直し問題やカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致、停止中の北海道電力泊原発再稼働など。現職の高橋はるみ知事の後継候補で国との連携を重視する鈴木氏に対し、石川氏は「自主独立の気概」を訴え、「中央との距離」を巡って両氏の姿勢の違いが際立つ。
石川氏は昨年九月の北海道地震で被災した厚真町で第一声。JR北海道の不採算路線見直し問題などに触れ「決断できるリーダーとして、北海道を引っ張っていく」と訴えた。鈴木氏は隣接する安平町で「人口減少をはじめとする課題を乗り越えなければならない」と強調した。