元市議の柳本氏が大阪市長選出馬へ 自民が擁立
2019年3月15日
大阪維新の会代表の松井一郎大阪府知事と吉村洋文大阪市長が辞職し、立場を入れ替えて立候補するダブル選で、自民党大阪府連から市長選への立候補を要請されていた元市議柳本顕(あきら)氏(45)が十四日、出馬の意向を固めた。同日夜、大阪市で記者団に「大阪都構想に完全に終止符を打つ」と決意を述べた。自民党は知事選に元副知事小西禎一氏(64)の擁立を決めており、ダブル選の構図がほぼ固まった。
自民党は十四日、小西氏の推薦を決めた。柳本氏も推薦する方向で、二人は無所属で立候補する。互いに連携して大阪維新が掲げる都構想に反対する論陣を張り、「反維新」の立場を示す各党との共闘を模索する。
柳本氏は府連会長の左藤章衆院議員に立候補の意思を伝えたとし「全てを懸けて大阪を取り戻し、自治を守り抜くため出馬する」と語った。関係者によると、十五日にも正式発表する。
柳本氏は一九九九年、大阪市議に初当選。一五年十一月の大阪ダブル選でも自民党の推薦を得て市長選に立候補し、民主(当時)、共産両党の地元組織の支援を受けたが、吉村氏に敗れた。