三つどもえとなった瀬戸市長選は、無所属現職の伊藤保徳さん（７２）＝自民、国民、公明推薦＝が無所属新人の光部武信さん（５５）と川本雅之さん（５３）を破った。市内の事務所で支援者に拍手で迎えられ「瀬戸を明るい、住みたい、素晴らしいまちにしていきたい」と二期目の抱負を語った。

　選挙戦では、この四年間での企業誘致や、子育て支援事業の充実といった実績を強調。個人演説会を中心に、四年前の公約を盛り込んだという第六次市総合計画を基にした市政継続を訴えた。旧民主の推薦を得て自民推薦候補を破った前回選から四年を経た今回は、さらに幅広い政党からの支援を得て、順当に票数を上積みさせた。

　窯業の衰退や小中一貫校開校など市の転換点となる事業や課題が迫る中、実質的に市政の継続か刷新かを問われた今回の選挙。「みなさんの励ましや協力があって、市の職員が総合計画を懸命に推進している。これが元気の源。重責を最大限の努力をもって担っていきたい」と意気込んだ。