無投票3市の当選者が決意
2019年4月16日
◆江南市・沢田和延さん(64) 意見を聞く姿勢変えず
江南市長選は、無所属現職の沢田和延さん(64)=自民、公明、社民推薦=が無投票で再選を果たした。
当選が決まった午後五時、同市赤童子町の事務所には「当選御礼」の紙が掲げられた。沢田さんは二度、支援者に深々と頭を下げた後、万歳して「良い結果を報告できてうれしい。これを励みに二期目に臨みたい」と喜んだ。
周辺の自治体の首長らが駆けつけたことに感謝を表して「近隣地域と一緒になって素晴らしい愛知県をつくっていく」と意気込んだ。
無投票について記者団から問われ「複雑だ。信任されたと理解しているが、今後も市民の意見を聞く姿勢は変えずに臨みたい」と答えた。
◆豊明市・小浮正典さん(50) 市民の力で市政が前進
豊明市長選は、無所属現職の小浮正典さん(50)が、同市では二十年ぶりとなる無投票で再選を果たした。同市三崎町の事務所で「四年後、もっと暮らしやすい街にしてみせます」と誓った。
午後五時すぎ、立候補を届け出たのが小浮さんだけと事務所に伝わり、拍手が湧き起こった。ほどなく姿を見せた小浮さんは、集まった支援者や近隣の市長、町長たちから迎えられ、大きな花束を二つ受け取って笑顔を見せた。
無投票の結果には「市政は市民の力で前進している。そのおかげで市政に満足いただき、無投票の形になった。市民の勝利です」と強調。「私はまだまだ力不足。鍛えてください」と謙虚に語った。
◆田原市・山下政良さん(70) 信用得られるよう運営
田原市長選は、無所属で現職の山下政良さん(70)=自民、公明推薦=が無投票で再選を果たした。
立候補が締め切られる午後五時前に田原市田原町の事務所に姿を現した山下さん。当選が決まると、支援者から拍手がわき起こった。その後、三人の孫から花束を受け取り、顔をほころばせた。市内で豚コレラの感染が確認されたことを受け、万歳はしなかった。
山下さんはあいさつで「この四年間、田原を元気にするぞという思いで市政をやってきた。大切なのは二期目。信用をしっかり得られるように市政を運営していく」と述べ、渥美半島縦貫道路の実現や豚コレラで損害が出た養豚農家の救済などを改めて訴えた。